一見すると、これらの選択肢は全て良い企業の特徴に見えます。
しかし、実は、これらの特徴を持つ企業でも、退職者が多いケースが少なくないのです。
福利厚生が充実していても、残業がなくても、社内の人間関係が良好でも、それだけでは従業員のエンゲージメントや定着率を高めることは難しいのです。
真に重要なのは、従業員が企業の価値観や目的に共感し、自分の仕事に誇りとやりがいを感じられることです。 そして、これを実現するためには、インナーブランディングが不可欠なのです。
インナーブランディングとは、企業のブランドの価値観や約束を、社内に浸透させ、従業員の行動に反映させる取り組みです。 単に福利厚生を充実させるだけでなく、企業の存在意義や目指す方向性を明確に示し、従業員と共有することが重要なのです。
インナーブランディングにより、従業員は自社のブランドに誇りを持ち、顧客に価値を提供する自分の仕事に意義を見出すことができます。 また、ブランドの価値観に基づいた行動が組織全体で実践されることで、従業員の一体感やエンゲージメントが高まるのです。
退職者が多い企業の特徴として挙げられた3つの選択肢は、インナーブランディングが不十分な企業にもよく見られる特徴なのです。 福利厚生や労働環境の整備だけでは、従業員の真のエンゲージメントは生まれません。
NTTドコモで入社から退職まで広告宣伝に携わる。
当時は大量にCMなどのマス広告を使って露出を増やしていけば、人々に関心を持ってもらえると思っていた。
ところが結果的に、広告をやってもやってもシェアを落とすという大失敗を経験。その経験をもとに、無理やり顧客にアピールするのではなく、見込み客がどんどん引き寄せられる仕組み「非広告手法®︎」を作り出す。
その後、ターゲット顧客の心理トリガーを引き、顧客行動に繋げる「禁断のブランディング」という仕組みを作り出す。
東京・名古屋・大阪にて25年以上企業ブランディング支援に携わってきて、大企業・上場企業をはじめ累計700社以上の顧客企業を持つ。
株式会社ベレネッツ
代表 平松誠一